第20章 犠牲
「いらっしゃいませ、岩中様。いつも御贔屓にありがとうございます。」
彼がドアを開けると、黒い清潔なスーツを着た男の人や女の人が頭を下げた。
「今日はいかがなさいましょうか?」
店長らしき年配の男の人が宗次郎さんに尋ねる。
「この子を頼む。」
「かしこまりました。では、どのようにいたしますか?」
「そっちにまかせる。」
「かしこまりました。ではこちらへ。」
彼の手から離れると、男の人の案内を受けた。
店の置くに行かされる。
そこには高そうな服がいっぱいある。
「では、まかせたぞ。」
「はい。」
男の人は女の人達に頼むと店の入り口の方へ消えていった。