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レッテル 1
第20章 犠牲
「おりて。」
車が止まると、彼が車を降りて助手席のドアを開けてくれた。
「ありがとうございます。」
「足元気をつけて。」
「はい。」
車を降りると高級そうな店が目に入る。
前にここに来たことがある。
でも名前は忘れた。
「おいで。」
彼が手を差しのべる。
「すいません。」
あたしは、彼の手に自分の手を預けた。
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