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レッテル 1
第20章 犠牲
「……暴走族か、若いな。」
ポツリと彼が呟く。
やがて、バイクの音は遠退いていった。
まだ、彼はあたしを探しているだろうか。
もし、松下と会っていたら…
なんだか、胸騒ぎがする。
「どうした?」
再び、彼が尋ねてくる。
「いっいいえ、何も。」
「そうか。」
また、会話がなくなってしまった。
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