• テキストサイズ

レッテル 1

第19章 初会




「わかがし、どうかなさいましたか?」

部屋を出ると待っていた松下に声をかけられた。

「ちょっと出かける。」

「護衛は?」

「いらん。」

「ですが…。」

「俺の車を出す、お前は事務所に戻ってろ。」

宗次郎さんは威圧的な目で松下を見た。
松下は怯えている。

「わっわかりました、お気をつけて…。」

松下は深々と頭を下げた。

「あぁ、行こうか。」

彼はそう言うとあたしの手を引いた。
その最中、松下と目が合った。
あたしはその時の松下の顔を忘れない。
あの不気味な笑顔を―――




/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp