第17章 危険な企み
「クソがァっ!!」
角を曲がった所で松下はゴミ箱を蹴飛ばした。
中身が辺りに飛び散る。
にゃー
すると、隣のゴミ箱から白い子猫が飛び出した。
「なんジャ、ワレ。ワシに文句あるんかィ?」
グシャグシャ―――
松下は猫を靴で踏み潰した。
苦しそうに血を吐きながらもがいている。
「小物は大物に喰われるのが自然の成り行きや。ワシャ、喰うで。小者をくいつくして大きくなるんや。」
とうとう子猫は息をしなくなった。
ぐったりとしている。
「暴走族やカモはワシ等に金払ってなんぼなんや。小者ごとき潰したるわ。」
松下は、子猫を踏み潰すとそのまま歩いていった。
彼を追うように血の跡が出来ている。
「クックックッ…ハッハッハッハッハッ!!」
彼の笑い声が辺りに響いた。