第17章 危険な企み
「今日ご飯何にしようか?」
夕食の食材を買うため近くのスーパーに来ている。
「………カレー食べたい。」
勇人君がポツリと呟く。
「わかった、じゃあジャガイモとニンジンと…―――。」
カレーに必要な材料をかごに入れていく。
「二千六百五十円です。」
レジに並ぶと会計をしてもらった。
「ん。」
財布を出そうとすると、後ろにいた彼が財布から三千円出してきた。
「いいよ、いいよ。あたし出すから。」
やんわりとそれを断る。
「いいから。」
彼は強引にお金を店員に渡すと、お釣りをもらった。
「ごめん…。」
「気にすんな。」
彼が頭を撫でた。