第17章 危険な企み
「そういえば、誠也君のお父さんとお母さんは?」
彼の家に着いて彼の部屋に荷物を置いて一息ついてるとあたしは彼に尋ねた。
そういえば彼の両親を一度も見たことない。
「あぁ、親父が海外に単身赴任でお袋もついていってんだ。」
彼は煙草を吸いながら応えた。
「へぇ…、海外ってどこ?」
「アフリカ。」
彼はそう言うと煙を吐いた。
「さみしい?」
あたしは彼に訪ねてみる。
「全然、むしろいねぇ方がいい。」
「なんで?」
「うるせーから。」
誠也君はじっと窓の外を眺めた。
誠也君は両親と仲が悪いのだろうか。
でも、彼の両親はどんな人だろ。
やっぱ、恐いのだろうか。
あたしは彼をじっと見つめた。
というかご飯いつもどうしてるんだろう。