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レッテル 1

第17章 危険な企み




「わりぃ…。」

ソファーに誠也君は頭を下げた。
事情を説明したため、今は落ち着いている。

「いや、俺こそすいません。全然、気付かんで――。」

棗が頭を掻いた。
殴られたところが赤くなっている。

「まさか、弟とか思わんかった。つーか、よく見ればホントに似てんな。」

誠也君はあたしと棗を交互に見た。

「まぁ、二卵性なんスけど、よく似てるって言われます。つーか、桜今日どうしたん?てか、この子誰?」

棗は勇人君を指差した。

「あのね―――。」

あたしは事情を説明した。
うんうんと聞いているがわかっているだろうか。
弟はママににてボーッとしているから。
更に心配になる。

「そっかぁ、最低な親だな。」

「だよね…」

あたしは溜め息をついた。



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