第17章 危険な企み
「…どうも、佐々倉(ささくら)様。いつもご贔屓にありがとうございます。」
松下は自分の椅子に座って電話をしていた。
「えぇ…もちろん。女の手配は出来ております。はい、わかりました。7時ですね?お待ちしております。では、失礼します。」
そこまで言うと松下は電話を切った。
「クソがぁ!!弱小企業の癖に調子こきおってェ!!」
ダンッと机を激しく叩く。
その場にいたものが一斉に彼を見た。
「堂本ぉ…。」
「は…はい。」
黒髪の男が返事をする。
「エメラスに女用意しとけェ、幼顔の奴ジャぞ?」
「はい!!」
堂本は急いで電話しだした。
「極使天馬のクソ共も、そろそろ潰さんとなぁ。光浦…今度は失敗すんじゃねーゾ。」
松下の眼光が林に突き刺さる。
「はっはい!!」
「しっかり潰してやるけんのォ…秋本ォ…。」
不気味に松下が笑った。