• テキストサイズ

レッテル 1

第2章 転落




夕方。

野外炊飯の為班で行動している。

麻央と山中君と吉田君と中原さんはカレー作りで、最悪な事にあたしと松崎君がご飯を炊く係りだ。

そもそもこうなってしまったのはじゃんけんで負けたせいだ。

でも、麻央や山中君はなんだか怪しい。

仕組まれてたのかな?

「おっせーな、貸せよ。」

「あ…。

そう考えていると松崎君があたしから鉈と木を取り上げた。

「……さっきの事気にしてんのか?」

テキパキと木を切りながら彼が呟いた。

「え?…ちがう。

「ならいい。」

彼が太い木を拾う。

「……彼氏となげえの?」

そして再び鉈を持つとポツリと呟いた。

「一年半くらい。」

「好きか?」

「うん…。」

そう返事すると、そうかと彼は応えた。

あれ?一瞬、彼は辛そうな顔を…した?

けれどあたしは気にすることなく薪を拾った

「朝日。」

「ん?」

「もし…もし俺がお前のこと…――――」

「さくちん、ちょっと来てー。」

「うん。」

松崎君は何かいいかけていたが、麻央に呼ばれたのでそちらへ行った



/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp