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レッテル 1
第16章 嫉妬とイジメ
もし、あたしが彼の立場だったら同じことを言ってるだろうか。
「桜…。」
彼はあたしの目をジッと見つめた。
「愛してる。」
そして、再びキスをした。
外から、生徒達の応援する声が聞こえてくる。
会話も。
でも、全部耳に入らない。
この時間が長く感じた。
「ごめん。」
唇を離すと彼は呟いた。
辛そうに。
そんな彼をあたしは見つめている。
ジッと。
「きついよなこんなの…――。」
彼はあたしから顔を反らした。
「うぅん…大丈夫だよ。」
あたしは彼の手を握った。
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