• テキストサイズ

レッテル 1

第15章 恋敵




体育祭当日――

「総長!!頑張ってください!!」

「男見せろ総長!!」

「姉御も頑張れー!!」

彼等は来ていた。
全員特攻服を着て。
もちろん"極使天馬"と書かれた旗も忘れずに。
その為か人がそこを避けている。

「あいつ等ぁ―――。」

彼は恥ずかしそうに拳を握った。
隣にいるあたしも何気に恥ずかしい。

姉御って――

ポンポン…

彼はあたしの頭を軽く叩いた。
あたしはチラリと彼を見た。
赤のラインの入った半袖の白い上着と紺色の膝まで下げられたズボンの体操服。
あたしのラインは緑色。
彼の体操服姿になんだかドキドキした。

「さてと――」

彼は首に彼の頭のような真っ赤なハチマキを緩く首に巻いて背伸びした。


/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp