第15章 恋敵
「チーッス!!総長お疲れ様です!!」
体育祭前日。
極使天馬の集会があった。
あたしはソファーに座る彼の横にいる。
あれから、極力居れるとき彼が側に居てくれた。
だからか何もなかった。
でも、逆にそれが恐かった
「総長、明日運動会なんですって?俺等応援に行きます!!」
体つきの良い筋肉質で金髪の男が拳を握って叫んだ。
特攻の嶋中さんだ。
「はぁ?」
彼が間抜けな声をだした。
「族の旗を持って応援しますから!!」
兵隊達が騒いでいる。
幹部達は呆れている。
「テメー等!!」
彼が叫ぶ。
すると一気に静かになる。
「絶対に…来るなよ。」
彼は膝に手をついて彼等を見た。
威圧的に。
ゴクリ――
皆が息を飲んだ。