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レッテル 1

第2章 転落



「松崎ってさぁ、絶対さくちんの事好きだよね。」

話が終わったあと、あたしたちは寝る部屋に移動した。

運良く仲の良い5人で同じ部屋になれた。

今は自由時間なので部屋でゆっくり話している。

「それ、あたしも思う。いっつもちょっかいだしてるしさ、なんかガキ臭いよねー。」

そう言いながら早苗がキャハハと笑った。

「でさくちんどうなの?」

「どうなのって?」

美奈子の問いに小首を傾げる。

「だからー、秋本先輩と松崎どっちがいいの?」

ニタニタと笑ながら麻央が聞いてくる

「もちろん、誠也君だよ。」

そんなの悩む事でもない。

あんな奴(松崎)なんで大嫌いだから。

「そっかー。まぁ、どっちも普通にしてたらイケメンだよねー。」

千加がマスカラをつけながら言った。

「言えてるー。秋本先輩は恐いし、松崎はふざけすぎだしね。」

「うんうん。」

「つかさぁ、今から6組のイケメン見に行こー。」

「行こ行こー。」

「ほら、さくちんも。」

「う…うん。」

あたしは半ば麻央に引きずられながら部屋を出た。


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