• テキストサイズ

レッテル 1

第15章 恋敵



体育祭は一組と二組が青。
三組と四組が黄。
五組と六組が赤。
七組と八組が緑。
九組と十組が白だ。

だから、三組のあたしと六組の誠也君が一緒になることはない。
敵なのだ。

今日は一年、二年、三年の黄色ブロックがグランドで集まっている。
学年事に並ばされてる背のあまり高くないあたしは後ろの方だ。

「ねーねー、桜ちゃん。松崎君と付き合ってるの?」

後ろに並んでいる源川 莉那(みなかわ りな)ちゃんが話かけてきた。
彼女は少々噂好きで、お喋りな所がある。
だから、あまり女子から好かれていない。

「え?なんで?」

「仲良いから。」

源川さんはニッコリと笑った。

「付き合ってないよ、あたし彼氏いるし。」

「ふーん、じゃあさ邪魔しないでね。」

「え?」

「あたし、松崎君が好きなの。」

そう言って彼女はまた笑った。
なんだか、威圧感を感じる。
邪魔するなと。





/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp