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レッテル 1

第14章 復讐と鬼神




「うるせぇ!!…じゃあどうしたら愛してくれんだよ…お前は。」

垂れる髪で顔を隠しながら言った。

「あたしは…愛せない。誠也君を愛してるから。でも…あなたが誰を愛するかは自由だと思う。」

震える足で先輩に近付いた。

「ごめん…、……愛してる。」

先輩はそう言ってあたしを抱き締めた。
そして、ゆっくり離した。

「…たまに…会いにいってもいい?」

俯きながら先輩は問う。

「いいよ。」

あたしは、一瞬誠也君の顔を見て笑顔で応えた。

なんだかふらふらしてきた。

「おい!!」

それからどうなったのかは覚えていない。



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