第13章 悪夢
やだやだやだ―――
床に寝かされる。
ズボンを脱いだ彼が覆い被さってきた。
「丈夫な赤ちゃん産んでねー。」
そう彼は耳元でささやいた。
それから、おぞましい行為が始まった。
地獄だ。
もう死にたい。
彼以外の人とするぐらいならいっそ死んでしまいたい
揺れる体で必死で口を抑えた。
彼以外で感じたくない。
早く終われ。
全て終われ。
「愛してる…。」
耳元で囁かれた。
バシッ―――
「愛してるは?」
「…あ…い……してる。」
「えらい、えらい。」
頭を撫でられた。
愛してなんかいない。
そこに愛なんてない。
この行為も
ただ、彼の自己満足。
あぁ、彼に会いたいよ。
なんで神様はこの悪魔をよこしたの?
あたしなにか悪いことしましたか?
ただ、彼といたいだけなのに―――――
目から涙がこぼれ落ちた。