第13章 悪夢
「桜ちゃん、今から会える?」
夜。
白石先輩から電話があった。
駅で先輩と待ち合わせる事になった。
ブォンブォンブォン――――
待っていると、バイクの排気音が聞こえてきた。
とても、大きい音。
まるで、あたしの大好きな彼のようだ。
でも、喧嘩してるからくるはずないか。
そう思ってあたしはそれに目を向けた。
「え…。」
「待った?」
そこには白の特攻服をきた白石先輩がいた。
ただ、違う事があった。
「ごめん、俺男なんだ。」
綺麗なロングの髪は短くオールバックにされていて、胸がなくなっていた。
あたしが知っている先輩じゃなかった。