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レッテル 1

第2章 転落




合宿当日。

ただいまバスに揺られ目的地に向かっている。

誠也君、今頃何してるだろう。

真面目に机で勉強する彼を想像すると吹き出しそうになった

「さくちん、お菓子食べる?」

隣に座る美奈子がポ○チとかかれた袋をあたしに向けた。

「うん、ありがとう美奈ちゃん。」

あたしは袋から1枚とると口に運んだ。

「よっしゃ、この合宿でいい男探すぞー。」

斜め前に座る麻央が突然言った。

「あれ?あんた彼氏は?」

不思議そうに早苗が問う。

「別れたー。あんな二股男、こっちからポイよ。アハハハハ。」

麻央はあっけらかんと答えた。

「マジかー。つか6組の佐々木君、超イケメンだよ。」

「さすが美奈、情報はやっ」

「まぁね。」

「じゃあ後で見に行きますか。」

「もちろんさくちんも行くよね?」

「え?」

急にふられて私はキョトンとした

「だから、6組のイケメン見に行くよね?」

興奮気味に千加が言ってくる

「うーん…」

正直、誠也君以外の人には興味無かった

けれど皆がどうしてもと言うのであたしは頷いた。





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