• テキストサイズ

レッテル 1

第13章 悪夢




9月に入って、学校が始まるとイタズラは更にエスカレートした。
手紙も毎日届くようになった。
電話も。
彼は何も言わないから分からないが、きっと何かが起こっているに違いない。

「きっきゃぁぁあああ!!」

あたしは朝、自分の教室の席に着くと悲鳴を上げた。

「どうしたのさくちん!?」

友達が駆け寄ってくる。

「……。」

「何これ…。」

皆が目を見開いた。
カラッボだった机の中に大量のコンドームが入っている。
しかもぜんぶ使用済みで、異臭を放っている

「君の…ことを…考えてしましたぁ!?なんなのよコレ!?」

千加は机の上に置いてあった紙を読んだ。

「どうしたんだよ?」

ちょうど来た松崎君と山中君が近寄ってくる。

「見てよコレ…。」

千加が松崎君に紙を見せた。
そして、机の中を見る。
彼の眉間に大量のシワが寄った。

「誰だよ!!こんなんしたやつ!!出てこいよ!!ぶっ殺してやる!!」

彼は叫んだ。
教室が静まり返る。

「もう……やだ…。」

あたしは走って教室を出た。
皆が呼び止める声がした。
けれど、無視した。


/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp