第13章 悪夢
彼のバイクが細工された?
ドレッサーに座って化粧しながら考えていた。
そういえば5月頃にも変な手紙が入ってたり、写真が送られてきたりしたっけ。
あの時はあまり気にしなかったけど、今は彼にも害が及んでいる。
もし、彼が気付かずにバイクに乗ってたら?
そう思うと背筋に悪寒が走った。
警察があんなんだから相談する訳にもいかない。
髪の毛をしたの方で2つ結びにしながらため息をつく。
もっとも、彼には知られたくない。
心配かけたくない
自分でなんとかしなくっちゃ。
あたしは立ち上がるとクローゼットに手をかけた。
白いワンピースに手をかける。
そして、着替えるとベージュのカンカン帽を被った。