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レッテル 1

第10章 嘘と助っ人




「おぅ、拓。」

「タケ、もう出たか?」

「いや、まだ。」

長椅子に座る竹井先輩が首をふった。
三善先輩も大川先輩もいる。

「クソッ、望田さん達でもどうにもなんねぇのかよ!!」

三善先輩が椅子を蹴った。

「俺等も手尽くしたけどよ…どうにもなんねぇ。アイツが自白なんかしなければ…。」

悔しそうに竹井先輩は拳を握った。

「なにやってんだよ、誠也の奴!!」

「………。」

皆が騒いでる中、藤崎先輩は黙っていた

「……もしかしてあいつ…弱味握られたんじゃねぇか?」

藤崎先輩が重たい口を開いた。

「どういうことだよ?」

三善先輩が意味わからないといったような顔をした。

「これは俺の予想だが、橋田の奴…桜ちゃんに何かするとでも言ったんじゃないか?」

「え…。」

あたしは驚いた。
警察がそんなことするだろうか。



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