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レッテル 1

第10章 嘘と助っ人




「だからさ…先輩達が言ったこと気にすんな。」

先輩はポンポンとあたしの頭を撫でた。
なんだか心が軽くなった気がした。

そういえば、

「誠也君、まだ写真持ってるのかな…。」

あたしは、ポツリと呟いた。

「いや…。」

先輩の顔が暗くなる。

「誠也は持ってないよ。だって、




俺が持ってるから」

真剣な目で見られた。

「え?」

「俺が、誠也から盗んだ。」

「…なんで?」

「だって…―――。」

あたしの髪に先輩の指が触れる。
なんだか、その時間が長く感じた、




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