• テキストサイズ

レッテル 1

第10章 嘘と助っ人




「…ところで、その子だれ?」

望田さんがあたしを指差す。

「誠也の女ッス。」

「ふーん。」

元幹部の四人は、あたしの頭から足まで見た。

「あの…朝日 桜です。」

あたしは頭を下げた。

「……合格!!」

望田さんは親指を上げた。

「こっちおいで。」

南雲さんが手招きしてくる。

「手だしたら誠也がキレますよ…。」

西村先輩が恐る恐る言った。

「出さねぇよ。……たぶん。」

「えぇーーー!!」

南雲さんの言葉に幹部の人達が間抜けな声を出す。

「いいから、おいで。」

「………はい。」

あたしは南雲さんと望田さんの間にちょこんと座る。
周りの人が大きいせいであたしが小さく見える。




/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp