第10章 嘘と助っ人
「望田さん、南雲さん、石田さん、山岡さん。チィーッス!!」
「わざわざこんな所までご苦労様です!!」
幹部の人達が、ソファーに座る男の人達に頭を下げた。
「おうおうおう、そんなに改まんなって。」
真ん中に座るオレンジのリーゼントの望田(もちだ)という人が言った。
「で、なんか用なんかよ?呼び出して。」
黒のドレッド頭の南雲(なぐも)という人がボキボキと腕をならしている。
「お前等が呼び出すとか、よっぽどの事だろうな。」
大川さんと同じくらい大きく背の高い坊主の石田(いしだ)という人が煙草の煙を吐いた。
「つーか、秋本は?」
一番背が低く短髪で猿顔の山岡(やまおか)という人がキョロキョロした。
どうやら彼等は極使天馬の元幹部らしい。
「実は…――。」
藤崎先輩が重たい口を開いた。