第9章 冤罪
「テメェ等の仕業か、ぶっ殺す!!」
誠也君は立ち上がると拳を鳴らした。
後ろには鬼のような幻が見える。
「誠也がキレたー!!」
「待てテメェ等!!」
「誠也君!?」
あたし達はどたばたと走り回った。
以外と楽しい。
ガチャ――
「秋本 誠也だな?」
玄関でワイワイやっていると突然玄関のドアが開いた。
後ろには、ぞろぞろと大人の男性がいる。
「だったらなんだよ。」
「警察だ。お前に逮捕状が出た。」
年配の男の人が紙を見せた。
「はぁ??」
誠也君や幹部の人達の声が重なる。
「署にまでご同行ねがう。」
ぞろぞろと男の人達が中へ入ってきた。
「俺、何もしてねーし!!放せっ!!」
誠也君が床に押し付けられる。
「午後2時24分確保!!」
彼の手に手錠がはめられた。
「俺が何したっていうんだよ!!」
彼が吠える。
「お前は、白麗魂の連中に暴行を加えている。被害届も出た。」
男は淡々と応えた。