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レッテル 1

第9章 冤罪




「誠也君!!」

警察署の前であたしは叫んだ。
今日、あたしの彼は補導された。
理由は、男に暴行をくわえたということだ。

「桜…来てたんか。」

彼はちょっと驚いたように言った。

「おーい、俺等も忘れんな。」

西村先輩が手を振っている。
幹部の人達も来ていた。

「おぅ、お前等。」

「大変だったな。」

藤崎先輩が頭を掻いた。

「まぁな。」

「つか、誠也が暴行とかねーだろ。」

「そうそう、サツも仕事しろってんだよ。」

「言えてる。」

皆が笑っていた。
でも、あたしは笑えない。

すごく心配したのに…。

涙が溢れてきた。



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