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レッテル 1

第8章 裏切り者




「あのさ…。」

「ん?」

「もし…もしもだよ、あたしが合コンとか行ったらどうする?」

帰り道。
隣を歩く彼に尋ねた。

「殺す。」

「え!?」

「いや、お前じゃなくて相手を。」

彼は煙草の煙をはいた。

「そっか。」

「なんで?」

「え?」

「なんで急にそんなん聞くん?」

彼が見下ろしてくる。

「…くっクラスの友達が行くって言ってたから!!」

あたしは目をそらしながら言った。

「ふーん。」

吸いかけの煙草を捨てると、彼はあたしの頭を撫でた。

「お前は行くなよ。」



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