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レッテル 1

第8章 裏切り者




「おはぁ。」

次の日。
あたしは教室に入ると、いつもの四人に挨拶する。

「おは。あぁ、さくちんも来る?つか、来て!!」

「何が?」

「合コン。」

美奈子が人差し指を上げながら言った。

「え?でも、あたし彼氏いるし…。」

「お願い、来て。人数足りないの。」

麻央に両手を捕まれた。
上目遣いで頼んでくる。

「相手はさぁ、不良校の生徒なんだけどさ。うちらとタメだから。しかもめっちゃイケメン!!」

千加の目が輝いている。

「あたしも彼氏いるけど見るぐらいいいかなぁって。」

早苗が自分の爪を見ながら言った。

いや、ダメでしょ。

心の中でつっこむ。
てか、美奈もいるよね。

「合コンっていってもクラブで遊ぶだけだし大丈夫だよ。」

「うーん…。」

「たまには遊んじゃいなよ。」

「ねーねー。」

皆がしつこく言ってくるので仕方なく頷いた。



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