第8章 裏切り者
「おはぁ。」
次の日。
あたしは教室に入ると、いつもの四人に挨拶する。
「おは。あぁ、さくちんも来る?つか、来て!!」
「何が?」
「合コン。」
美奈子が人差し指を上げながら言った。
「え?でも、あたし彼氏いるし…。」
「お願い、来て。人数足りないの。」
麻央に両手を捕まれた。
上目遣いで頼んでくる。
「相手はさぁ、不良校の生徒なんだけどさ。うちらとタメだから。しかもめっちゃイケメン!!」
千加の目が輝いている。
「あたしも彼氏いるけど見るぐらいいいかなぁって。」
早苗が自分の爪を見ながら言った。
いや、ダメでしょ。
心の中でつっこむ。
てか、美奈もいるよね。
「合コンっていってもクラブで遊ぶだけだし大丈夫だよ。」
「うーん…。」
「たまには遊んじゃいなよ。」
「ねーねー。」
皆がしつこく言ってくるので仕方なく頷いた。
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