第8章 裏切り者
「桜…。」
明日は学校が休み。
今日は彼の家に泊まった。
彼の部屋で、彼のベットで身を重ねている。
「大丈夫…避妊はちゃんとするから…。」
覆い被さる彼が耳元で囁いた。
くすぐったい。
「せ…いや君っ。」
激しくかきみだされる。
大好きな大きなてで。
「桜っ……愛してる。」
彼の汗が額から滴り落ちた。
息遣いも荒い。
欲情した彼は恐い。
嫌、彼に限ってではない。
男はみんなきっとそう。
だけど、彼からは愛されてるって感じる。
そこには愛がある。
なんだかうれしい……。
そう思いながらあたしは意識を手放した。