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レッテル 1

第8章 裏切り者




「姉御!!」

「姉御!?」

話が終わると集会は終わった。
ぞろぞろと帰る紫色の背中を逆に歩く男が3人あたしの前に立った。
彼等はあたしの事を"姉御"と呼んだ。
何故?

「総長の彼女は俺等にとっては姉さんッス。」

「…はぁ。」

「ジブン、南善田中2年池川 太一(いけがわ たいち)!!」

「同じく谷中 幸一(やなか こういち)!!」

「同じく春野 蒼太(はるの そうた)!!」

後ろに腕をくみ、彼等は叫んだ。
入ったばっかりなのか、彼等の特攻服が少し大きく感じる。

「俺等姉御に憧れております。マジパネェス!!なんつーか美人過ぎます!!」

「は?…てめぇ等何言ってんだ?」

誠也君が呆れた顔をした。

「だから、その…ファンクラブを…―――。」

「はぁ??」

そこにはいた幹部の人や誠也君、そしてあたしは間抜けな声を出した。

「……てめぇ等、桜に手を出すなよ。手出したら…――。」

「でた誠也の束縛!!」

ちょっとガッシリとした体格の西村先輩が突っ込んだ。

「うっせー。」

誠也君は顔を赤くしながら頭を掻いた。

「つーか、お前らもう行け、これから幹部だけの話があんだ。」

「うっス。」

スキンヘッドで大柄の男の人の言葉で3人は外へ出ていった。



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