• テキストサイズ

レッテル 1

第7章 タイマン




「誠也君!!」

彼を必死に探した。
一階も、二階も、三階も、四階も。
彼の教室も行った。

「秋本…さん?居ないよ。」

男の先輩から怯え気味に言われた。

「どこに行ったの?どこにいるの?」

他の校舎を走りながら辺りを見渡す。

いない。

いないいないいない。

そうだ…携帯!!

あたしは、携帯を取り出し彼にかけた。

プルルルル…

プルルルル…

けれど出ない。
諦めて携帯をなおし、ふと外を見た。

「あ…。」

校門の方で微かに見える赤い髪。
とぼとぼと歩いてる人がいる。
きっと彼だ。

あたしは、走った。



/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp