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レッテル 1

第7章 タイマン




「何がおかしいんだよテメェ。」

「べつに。」

先輩は冷静に応えた。

「さぁ、行こうか。」

そして、再びあたしの手を掴んだ。

「ふざけんな!!」

松崎君は先輩に殴りかかろうとした…が、先輩は軽くかわし彼を投げ飛ばした。
片手で。

「いてぇ!!」

「あっ!!」

顔面から落ちた彼は鼻から血が出ていた。
あたしは彼に近づこうとした。

「来んな!!」

彼は叫んだ。

あ……。

そういうとこあの人にそっくりだ

あたしはそう思った。

「そんなんじゃ俺には勝てねぇよ。…誠也にはもっとな。」

先輩は彼を見た。
恐い。
先輩の怖さを始めてしった。

「行こう。」

「でも。」

「いいから。」

先輩は力強くあたしの手を引っ張った。




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