第7章 タイマン
「朝日。」
先輩と廊下を歩いていると誰かが呼んだ。
松崎君だ。
廊下で友達とたむろっている
「どうした?」
そう言いつつ、彼を睨んでいる。
藤崎先輩を。
「べつ…」
「お前には関係ねーことだ。いちいち口出すな一年。」
先輩はそう言うとあたしの手を掴んだ。
「は?マジ意味わかんねーんだけど。」
松崎君が近づいてくる。
「おいやめろ竜!その人…多分極使天馬の幹部の藤崎さんだ。」
金髪の反り込みを入れた男の人が言った。
「タカ、知ってる、…でも我慢ならねぇ。」
「竜…。」
「俺はバカにされるのが大嫌いなんだよ!!」
松崎君は叫んだ。
「それに…。」
チラッとあたしを見た。
「ふーん、そういうことか。」
先輩は笑いながら呟いた。
「アイツも大変だな。」
そして、頭を掻いた