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レッテル 1

第7章 タイマン




あぁ、なんて今日はついてないんだろう。

真っ黒な雲で覆われた空を見上げた。
もうすぐ雨が降りそうだ。

傘持ってきてないや…。

そう思いながら涙を拭った。

あたしの目にはもう雨が降っている。
心の中にも。
しばらく彼に会いたくない。

「桜!!」

そう思っていたら、黒のジャージを着た彼が追いかけてきた。

「来ないで!!」

あたしは彼に向かって叫んだ。

「桜…桜悪かった!!だから…――。」

「あたし、今日…生理だったんだよ。」

「……俺何も知らねーで…――。」

「しばらく会いたくない。……距離置こう。」

「………嫌だ。」

「バイバイ。」

「待て!!」

あたしは、彼の言葉を聞かずに歩いた

その時、空から雨が降りだした

まるであたしの心の中のように…





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