第7章 タイマン
「じゃあ、何?あのガキとヤったんか?それとも他に好きな奴でも出来たんか!?そいつとヤったんか!?応えろ!!」
「ちょ…痛いよ!!」
激しく肩を掴まれた。
あぁ…彼も男なんだ。
身体目当てなのかな。
なんか、悲しくなった。
「そいつ連れて来い!!ぶっ殺してやる!!」
彼の目は真剣だった。
あれは間違いなく人を殺る目だ。
「そんなの……いるわけないじゃん。」
あたしは、目に涙を溜めながら呟いた。
「じゃあなんで!!」
「誠也君は…誠也君は…あたしの身体が目当てなの?」
涙が溢れてきた
「ちがっ……。」
「もう帰る!!」
「桜っ!!」
あたしは荷物を持って彼の家を飛び出した
また…彼と喧嘩した。