第7章 タイマン
「ちょ…誠也君っ。」
彼が首に顔を埋めてきた。
首筋に生温かいモノがあたる。
やばい。
誠也君、欲情してる!?
この時、やっとあたしは状況を理解した。
今日は駄目。
「きょ…今日はダメ!!」
あたしは彼の胸を押しやる。
「……なんで?」
彼がちょっと不機嫌そうに顔を上げた。
「だって…あたし今日…。」
女の子の日なんです!!
恥ずかしくて言えなかった。
「……優しくするから。」
「そういう問題じゃなくて…。」
そのまま押し倒されそうになったがなんとか押し返す。
欲情した男の人は本当に恐い。
というか、いつもの誠也君じゃない。