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レッテル 1

第7章 タイマン




「次、足乗って。」

腕立て伏せを終えた彼は、仰向けになり足を曲げた。

「分かった。」

あたしは足首の上に股がった。
そして、彼は腹筋を始めた。

「……っ…っ…。」

彼の規則正しい息使いが聞こえてくる。
なんだかドキドキした。

「ちょっと…待て。やっぱり、降りろ。」

何十回か同じ動作を繰り返した時、彼は急に動きを止めた。

「何で?…あたし、やっぱり重かった?」

「ちげぇよ。」

「じゃあ…なんで?」

「なんつーか……。」

彼はあたしの方をチラリと見て目をそらした。
ほのかに頬が赤いかがする?

「どうしたの?」

四つん這いになりながら彼に近付く。

「お前…誘ってんのか?」

ぼそりと呟いた。

「え?何?聞こえないよ?」

下から覗き込む。

「……お前がわりぃんだからな。」

彼はそう言うとあたしにキスをした。


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