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レッテル 1

第6章 思い出




「見たぞー、見たぞー。新しい彼。秋本先輩と修羅場かぁ?」

「ちがいますー。」

教室に入ると、いつものメンバーが興味津々に聞いてきた。
きっと、藤崎先輩の事だ。

「しかも、結構イケメンだったし。」

「マジ!?今度紹介してー。」

イケメンハンター事、麻央が興奮気味に言った。

「いいよ。」

あたしはカバンを机にかけた。

「つか、あちー。」

手で扇ぎながら美奈子が言った。
最近、うちの学校は夏服に移行したがたしかに暑い。
というか、じめじめしてる。

「さくちん、夏服は露出が多いから男がムラムラしますな。」

「ちーちゃん、なにいってんの?」

「だから…秋本先輩が…ムフフ。」

千加は不気味に笑った。

「それに男子が見てるよー。」

早苗があたしの短めのスカートを風でヒラヒラしてきた。

「やっ、やめてよー。」

あたしが言ってると、松崎君と目があった。
けれど、すぐに目をそらされた。

「パンツ見えたぞー、黒とかエロ!!」

「ちょっとぉ、声おっきいてば。」

「もしかして、今夜は…彼氏とお楽しみですかい?」

ニヤニヤと麻央が笑ってくる。

「違うし、そうであっても言わない!!」

「はい、朝日容疑者自白しましたー。」

キャイキャイと5人で騒いだ。



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