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レッテル 1

第6章 思い出




数日後。

「おはよ、桜ちゃん。」

「あ、藤崎先輩、おはようございます。」

校門のところで、藤崎先輩に会った。

「あいつの様子どう?」

「なんかすごい元気です。怪我してるって思えないぐらいに。」

あれから、あたしは夕方毎日病院に通っている。
もちろん、彼に会うために。
それに、例のものはコツコツとやっている。
これは秘密だが。

「ハハ、アイツらしい。…ところでさ、今度俺と…―――。」

「だから、人の女口説いてんじゃねぇ。」

藤崎先輩があたしの肩に触れようとした時声がした。

「誠也!?お前病院は!?」

「あんなところでゴロゴロ寝てられっか。桜におめぇみたいなのがよりつくからな。つーか、離れろ!!」

彼はあたしから藤崎先輩を引き離した。
そして、そこへ自分が入った。

「妬くな妬くな。」

「妬いてねーよ!!つかいつの間に桜と仲良くなってんだ、てめーは!!」

「良いじゃん。お前の女は俺にとっては家族なんだから。だから、桜ちゃん、けー番教えて。」

「はい、良いですよ。」

「全然ちげーし。つか、何勝手に人の女に番号聞いてんだ。……て、教えんな桜!!」

今朝はいつもよりちょっぴり楽しかった。



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