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レッテル 1

第6章 思い出




誠也君は立派だ。
立派に仲間を守ってる。

あたしは、そう思った。

「俺のせいだっ!!俺が足手まといにならなければ…。」

「お前のせいじゃねーよ。」

階段を降りてきた藤崎さんが言った。

「あいつはそういいう奴なんだよ、昔っから。」

「藤崎さん…。」

悔し涙を流しながら渡辺さんは藤崎さんを見た。

「俺はあいつのそういうところに惹かれてついていってる。」

「俺もそうだ。あいつ、見た目はこえーけどさ、根は優しいんだ。」

藤崎さんに続くように金髪の人が降りてきた。

「西村さん…。」

「たぶん皆もそうだと思う。」

藤崎さんはソファーに座って煙草を吸い始めた。

「だからさ、気にすんなよ。」

煙を吐いた藤崎さんは笑った。


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