第5章 2人の距離 5
「いや、相談しようかなって思ってきたんだけど。」
ん〜。なに?と言うのでごくごく自然を装い軽く言った
「俺、結婚したいんだけど。タイミングが合えば」
俺がそう言うと、ふ〜ん。と言ってまたパリパリと煎餅を食べ続ける
いや、なんか言ってよ。
「それってあれ?どっかの女優?」
昔フライデーされたことについて言ってるのだろう。
いや、違う。と答え、ヘアメイクの人、俺のじゃないけど。と言うとまた、ふ〜ん。と言い少し黙った。
「今直ぐじゃなくて良いの?」
へっ⁈と言うと、だから今直ぐ結婚したいんじゃないの?と言うので今度は俺が黙った
「…いや。今直ぐじゃなくて良い。俺にとって嵐が第一だから。」
だからジャニーさんが今だってタイミングで良い。と続けると、わかった。と即答されまた、へっ⁈と拍子抜けた声が出た
「だってタイミングまで待つんでしょ?良いよ。別に。それにしてる人だっていんじゃん。」
そう言ってまた他のスタッフの対応をしに行ってしまった。
やっぱり謎な人だ。
うちの社長って。
「なんかさ。許可。降りちゃったよ。結婚」
その日の楽屋でそう言うと、えっ⁈マジかよ!と反応する翔さん
「えっ!待って!俺何にも聞いてないんだけど」
そして頗る驚いているのはマネージャー。
あ、言うの忘れてたわ。
「良かったじゃん!そしたら忘れられないうちにしとかないと」
相葉さんは社長の記憶力を心配してそう言うと、確かに。とンフフッと笑いながら同意するリーダー
「いや、もう意外と先に動いてる可能性もあるよ。相手はジャニーさんだからね」
ニヤッと笑ってそう言うのは潤くんで、確かにな。と思った
ありえなくない。
そしたらこっちの動きも早めないと。
その日の夜は雪乃さんと食事の約束をしてついでに雪乃さんのマネージャーも連れてきて貰った
「どーも。初めまして。二宮和也です。」
笑いながら握手を求めると営業マンばりに綺麗に対応してくれた。
お酒もそこそこ進み軽く空ちゃんとか言ってみたが全然気にせず寧ろニノくんと呼んでもらって本当に仲良くなれたと思う