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2人の距離〜和さん目線〜

第5章 2人の距離 5




つまんないってなによ。

「つまる、つまらないって問題なの。楓ちゃんの中では。」
ゲームをしながらそう言うと、そーよー。当たり前じゃない。人の色恋なんて。と言うので確かになと思った


「でも、前に言った言葉は本気よ?適当に付き合ってるんじゃタダじゃおかないわ」
ニッコリと笑顔でそう言う楓ちゃんそれを見ていた相葉さんが、こえー。と苦笑いしていた。







それから暫くしたある日、俺は仕事帰り久々に家に帰り適当に由梨の家に持ち寄るために色々掻き集めて由梨のマンションのオートロックの前に行くと見知った顔がいた。


「あれ?お疲れ」
俺が後ろから声をかけるとちょっと不機嫌そうな楓ちゃんがいた。

「ニノちゃんお疲れ。由梨インターホン気づかないみたいなの。」
そう言う楓ちゃんに、ちょっと待って。と言い鍵を開けて扉を開けて一緒にエレベーターに乗り込むが未だに不機嫌そうな顔

なによ。と笑いながら言うと

「別にー?良いのよ。鍵くらい持ってて当たり前よね。一緒に住んでるんだし。というかまず何より私がここに来てる理由がニノちゃんの為な事が一番ムカつくのよ」
どうやら今日は一緒に飲んでいてお土産のつまみを買ったものの忘れて帰ったらしい。
仕方ないから楓ちゃんが渡しに来たそうだ。

なんでニノちゃんの為に。とぶつぶつ言う楓ちゃんに、すみませんねぇ。と苦笑いしながら部屋の鍵を開けてあげた。


部屋は真っ暗で多分由梨は居ないなと思いつつ楓ちゃんを招き入れた

「由梨居ないわね。…おかしいわ。あの子私より前に帰ってるはずよ」
ちょっと心配そうに言う楓ちゃん
俺は貰ったつまみの中身を確認して合いそうな酒を用意した。


「大丈夫でしょ。由梨も大人なんだから。なんかあったら連絡くれるだろうし」
飲む?と言って酒を渡すと、そうね。と言って酒は断られた。


「明日早いから帰るわ。…ニノちゃんの言う通り何でもないと思うけど心配だから連絡でもしてあげて。私よりニノちゃんの方が由梨安心すると思うし」
最後の方は何故かつーん。としながら言うので、はい。わかりましたよ。と笑いながら言って見送った。
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