第4章 2人の距離 4
リーダーの言葉にうん。と頷くと相葉さんが、俺も別に良いと思う。と同調した。
「問題はそのタイミングがいつなのかって話だよ。いつまで待てる訳?」
難しい顔をして言う潤くんは恐らく俺を気遣って少しきつめに言ってくれているのだろう
「正直いつまでかって聞かれたらわからない。…今までもったことない感情だから。」
俺がそこまで言うと、だよな。とちょっと笑う潤くん
「それよりもさ。まだ気づかれてないよな?…その、色々と。面倒だろ?」
恐らくパパラッチ関係の事を言う翔さんに、それは大丈夫よ!と何故か楓ちゃんが言う
いや、なんであんたが言うのよ
そんな事は御構い無しに急に俺を見て涙ぐむ楓ちゃん
「でもさ、まずなによりね。結婚の前から問題あるじゃない。貴方達。私聞いたんだから。ニノちゃん。機能しないんでしょ?」
はい?
全くもって意味がわからないとフリーズする俺
「えっ。ごめん。新たな衝撃発言なんだけど」
吹き出しながら言う相葉さん
「なになに。それどういうこと?ニノ…まじか。」
困惑気味の翔さんは俺に哀れみの目を向けている
そして2人して手のひらを口に当て驚く潤くんとおじさん
「……ごめん。順を追って一から話してくんない?そもそも由梨となんの話をしたの?」
楓ちゃんはその後事のあらましを話していくがやっぱり機能してるしてないの件は急に現れたもので俺は何故そんな可哀想な男設定なんだ。
「まずさ。言っちゃあれだけどその心配はいらないからっ。というより余計なお世話だよ。」
そう言うと、あら?そうなの?と安心する楓ちゃん
そして何故か爆笑の4人
「やめなさいよ。笑いすぎだから。」
つられて笑いながら言うと、あー。腹いてー。とお腹を摩る翔さん
「いや、もう楓ちゃんと由梨ちゃん恐るべしだよな」
未だにケラケラ笑っている相葉さん
ニノがね〜。とまだ身体を震わせているリーダーをこのやろっ。と小突いた。
「まぁ、なによりさ。このニノが人並みに結婚口にしちゃってる事がおめでたい話だよね」
ニヤっと笑いながら言う潤くんに、俺もそう思う。と自分から発した