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2人の距離〜和さん目線〜

第4章 2人の距離 4





次の日。

本日最後の仕事もそれなりに良い時間に終わり俺は悩んでいた。




自宅に戻るか。



それとも
由梨の家に行くか。



約束などしていないけどポケットに入っている鍵を外側から何となく摩り昨日の驚いた顔を思い出しで少しニヤついた。

あれは本当に面白かった。






マネージャーが運転する車がスーッと止まる






「…二宮さん。お疲れ様でした。」
はいはい。お疲れ。と言ってサッと降りる時に明日の時間を伝えられまた、はいはい。と言ってマンションの中に足早で入った。




部屋に入って風呂でも沸かそうと考えていたらある事を思い出した。


「あ、煙草ないや」

マネージャーに買っといて貰えば良かったと思いながらも仕方なく財布と携帯を持ってまた靴を履き外に出た。



あー。腹減ったなー。と思いながらコンビニに向かう。


その途中で見覚えのある後ろ姿を見かけてまたちょっとニヤついた。
それはさっきまで行こうとしていた部屋の主人で小さい後ろ姿は今日は大荷物ではないらしい。




そーっと近づいて肩をポンっと叩く

物凄い勢いでビクッ!!!と反応する。

「クフフっ。ごめん。」
謝るなんて気持ちは全くないのにそういうと背後に振り向いて驚いた顔からすぐに安心したような顔に変わる由梨


「はぁ。ニノさん。良かった。ニノさんで」
安堵の溜息をつきながらそんな事を言うので、それはそれは。と返した。

「今日は身軽なのね」

「買い物して帰ったんですけどパン粉買い忘れちゃって。売ってますかね?コンビニにパン粉」

「今時のコンビニなら売ってんじゃない?」
そう言って、俺もコンビニー。と返した。




そして微妙な距離で一緒に歩き出す

きっと気を使って何だろうなと、ふふっ。と笑うと、何ですか?と言われたので、別に。と返した。




「ところで。何を作る気だったの?」

コンビニでは別行動で、あれ?知らない人だっけ?と思うレベルで会話も目も合わせる事がなくて帰りも微妙な距離で、でも一緒に歩いてる現状が面白くて笑いながら聞いてみた。


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