第4章 2人の距離 4
何がよ。とジトーっと見ると
「だってどうせ昨日会っただけじゃないんでしょ?教えなさいよ。勿体ぶらないで」
そんな事を言うから周りが騒つく
「え、ちょっと待って。ニノと由梨ちゃんってそう言う事なの?」
全く知らなかった。と皆んな騒ぎ出す。
「いやー。俺はなんとなくそんな感じはしてたけどなー。」
へらーっと笑いながら言う克実さん
いや、貴方絶対気づいてないでしょそれ。と笑うとハハッと笑い否定しない。
皆んなが付き合ってんのかと早く言えよという雰囲気になったので仕方なく白状する
「貴方たちうるさいよ。…言っとくけど付き合ってんのかって言ったら付き合ってないからね?」
「あ、じゃあ振られたんだ」
ニヤニヤしながら言うしのぶちゃん
中々のパンチ力あるよな。この人
「まぁ、そうですね。振られた、こともありますよ」
俺がそう言うと何故か皆んな楽しそうに笑う
ほんとに失礼な人達だ。
「ねぇ。って言うことはもしかしたらもしかしてってこともあるでしょ?」
何でこの人はこんなに楽しそうなんだ。
しのぶちゃんの言葉に、さぁ?とニヤつくと、ムカつく。と笑われた。
でもこの時既に俺には計画があったからそのうちそうなるだろうね。と内心おもっていた。
家に帰って来てジャケットをソファに置くとポケットから由梨の家の鍵が落ちた。
それを見て何となく今日も行くかと思い立った。
ゲームを鞄に詰め込み何となく明日の準備もして家を出る。
もう完全に俺泊まる気じゃん。とちょっとニヤつきながら。
由梨の家に入るとまだ帰ってきて居なかった
ソファで寛ぎながらゲームをしていると暫くしたら由梨帰ってきた
絶対びっくりすんだろうなと思いながら笑うのを我慢して普通に、おかえりー。とゲームをしながら言うと普通に、ただいま。と咄嗟なのか返す由梨
「…え、いやいやいや。なんで?」
慌てる由梨に吹き出しそうになるのを我慢してフフッと笑う
「なんでも何も。鍵貰ったんでゲームしてんのよ」
さも当たり前のように言うと押し黙った。
どうしたら良いかわからないという顔をする。
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