第1章 2人の距離
中々な子だなと思いいつも通りゲームしながら話しかけてみた
「神崎ちゃん楓ちゃんと長いの?」
そしたら何故か楓ちゃんが嬉しそうに、今までのアシスタントでダントツに長いのよ〜。良い子でしょ?私に似て。と言うので思わずフフッと笑った
「楓ちゃんに似ちゃったらマズいでしょー」
俺の返しにつられて神崎ちゃんも笑うと、こらー。由梨は私みたいになってもらわなきゃ。と両手で神崎ちゃんの頬を挟む楓ちゃん
「ふひまへん。はんはひまふ。」
ん?なんて言った?と思ったけど楓ちゃんは満足したのか、よろしい!由梨は調教しがいがあるわ〜、と頭をぽんぽんしていた。
「フハッ。調教って。もう楓さんが言うとヤバイって」
新聞を読んでいた翔さんが噴き出しながら言う。
楓ちゃんの調教は年齢制限掛かっちゃうから、と笑いながら言うと相葉くんが、あれ?楓さんって女性もいけんだっけ?と不思議そうに言う
「え〜。女無理よー。もうわかるでしょっ!」
何故かリーダーを小突く楓ちゃん。
いってー。とそんなに痛くなさそうに腕をさすっていてちょっと面白かった。
その後の会話も中々面白くて、良い子アシスタントついて良かったね。と言うと楓ちゃんはうるうるしだしてこの仕事でアシスタント卒業らしい。
神崎ちゃんに抱きついていてそれをよしよしとあやしてる姿が面白くてチラ見してフフッと笑った。
それからは撮影も順調で撮影後に明日の飲み会に誘われた。
翔くん以外は行くと言うので俺も行くことになった。
次の日、腰を痛がる神崎ちゃんに対して変態発言をする楓ちゃんが少し面白かったけど特に気になることもなかった。
あるとしたら、みんながゆっくり楽屋に戻るのを先に楽屋に入ると楓ちゃんがぶつぶつなにか言いながら携帯を弄っていた。
デート〜、デート〜。
笑いを堪えて必死に静かにしていると後から来た皆んながガヤガヤ入って来たから自然にそれに混ざった
飲み会ではそれなりの人数が集まって始まった
少ししたらトイレに行きたくなって席を立つと男女兼用のトイレの前に神崎ちゃんがいて待つなら戻ろうと後ろを振り返ると、風の様に俺の横を通り過ぎる何か。