第1章 2人の距離
その日は、いつも通り朝起きて着替えてゲームしながらマネージャーの連絡を待って迎えの車に乗り込み眠そうな聞こえてるのか聞こえてないのかわかんないくらいに4人に、はよー。と挨拶してまたゲームを開き集中しているといつの間にか現場についていた。
4人の背後をゲームしながら付いて行き楽屋に入ると綺麗に一礼し挨拶する楓ちゃんがいた。
あ、今日のヘアメイクは楓ちゃんなのね。
そんな事を思いながらソファに座り靴を脱いで胡座をかく。
最初誰だか気づかなかったのかJは少し驚いたあと珍しく朝からスペシャルな笑顔で楓ちゃんと握手していた。
「いつもさー。新しい人かと思って騙されんだよなー。」
ハハッと笑って向かいに腰掛けるのは翔さん。
「すげぇそれわかる!俺たまに自分の番来るまで気づかない時あるし」
そう言って翔さんの隣に座って同意したのは相葉くん。
それを聞いてあ、俺もたまにある…。とおじさんが呟いた
「ギャップを狙ってんのよ。」
ふんっ!とも言いたげに楓ちゃんがドヤ顔しているので、そうなの?俺入ってすぐ楓ちゃんだってわかったけど。と言うと心底つまらなさそうな顔をした
「そうなのよね〜。ニノちゃんつまんないのよ〜。そう言う点に関して」
そんな楓ちゃんの隣で誰かがクスッと笑った。
そういえば、誰だこの子
楓ちゃんのアシかなー。と1人で解決していると思い出した様に紹介しはじめた楓ちゃん
「あっ!そうそう!この子。神崎由梨。アシスタントだから。可愛がってあげてね。」
その声に深々と頭を下げる神崎ちゃんとかいう子
よろしくお願いします。と礼儀正しく挨拶するので口々に、よろしくね〜。と軽く返事した。
神崎ちゃんを見ていると楓ちゃんのアシスタントだなー。と納得できた。
すげぇ動くし、気も使えるし。何よりあの楓ちゃんのノリにしっかりとそれなりに付いていけるところとか。