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2人の距離〜和さん目線〜

第1章 2人の距離




浮気されて。

DVまで受けているのに。
どうして由梨はそこまで付き合うんだろう

俺にはわからないけど人の愛情はそれぞれ。

きっと由梨と彼にしかない形があるんだろう



「どっか。ドライブ。しますか?」
今度はふっと笑ってミラー越しに視線を合わせた。

由梨が頷いたのを確認してセットしていたナビを切った



由梨が選ぶ道には俺はいないかもしれないけど。

それでも今はまだ笑っていてほしい






「すみません。お酒飲んでしまって。…運転代われないですね。」

横浜あたりを走ってる時に申し訳無さそうに言い出す由梨


「ん?…いや、良いって。というかあなた運転できんの?」
ペーパードライバーだったりして。とニヤつくとフフッ。と笑い返された

「楓さんお墨付きですよ。…あんまり運転させてくれないけど」
ほらね。やっぱり。と笑うと、違いますよー。 …褒めてくれるのに嫌がるんです。似合わないからって。と言うので思わず吹き出した


「すげーわかるそれ。楓ちゃんの気持ち」
俺の言葉に不思議そうな顔をする

「そもそも。運転に似合わないとかありますかね?」
そんな由梨に笑いながら答えた
「んー。由梨ってさ。俺の勝手なイメージだけど結構ふんわり系なのよ」

「確かに仕事は楓ちゃん伝授なだけあってテキパキこなすけど普段の由梨見ちゃってる俺としてはね?」
そう言われて少し考え込む様子を見せる

「私、ニノさんに失態見せてましたっけ?」
チラ見すると真剣な表情の由梨に笑った


そんな由梨に羽ピンの話と下着の話をする



「…すみません。お見苦しいところを見せてしまって」
反省してます。という顔をする由梨に、別に良いよ。と返す

別に害はないし。
それでも反省顔の由梨にできるだけ気にしないように言った


「あー。あの時勝手に部屋入ったのは俺だし悪かったと思ってる。気にするなって言っても無理かもしれないけど気にしてないから。」
最後にニコッと笑い安心させようとした

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