第1章 2人の距離
今日の飲みのメンバーは相変わらずの2人
高橋克実
大竹しのぶ
もうこの人達はお馴染みだからいつも通りの連絡で先に店に来ていた
「おー。お疲れ」
いつものへらー。とした顔でそう言うのは克実さん
はいはい。お疲れ様です。とちょっとニヤつきながら隣に座ると店員が来たからそのままウーロン茶を頼んだ
「あー。私もおかわりもらいます」
そう言ってからグラスを店員に渡してるのはしのぶちゃん
「しのぶちゃん何杯目よ。俺来る前に出来上がってない?」
ちょっと笑いながら言うと、まだ二杯目よ、あんたが来んのが遅いから。と笑顔で返された
そして俺のウーロン茶としのぶちゃんのおかわりが来たので軽く乾杯して多めの一口を飲んだ
あぁー。と低めに呟くとしのぶちゃんが笑っていた
「あんた。おっさんになったよね。」
それに対して、え?俺の事?と克実さんが言うので、いや、あんた結構前からおっさんだったでしょ。と言うと、そーか。とカラカラ笑い出す
「あー。そうだ。今日もう1人来んだわ」
おつまみに手を出しながら言うと、誰?と他のお馴染みメンバーを上げていく2人
「いんや。…最近仲良くなった子。ヘアメイクなんだけど。」
若い子だから。と言うと、若い子っておっさん緊張しちゃうなー。と笑いながら克実さんが言うので思わず笑って、いや、絶対嘘でしょそれ。と言うと呆れ顔で克実さんを見るしのぶちゃん
そんなアホな事を話していて克実さん弄りでもしようかなと思っていたところに部屋の扉が開いて由梨が入って来た
「す、すみません!遅くなりました。」
恐らくメイク道具が入っているであろうキャリーケースを持ち上げたままそう言う由梨
「いや、気にすんなよ。そんな待ってないし。とりあえず荷物置いたら?」
急いで来ました。と分かるその姿にちょっと笑った。
「メイクさんの神崎さんでしょ?楓ちゃんから聞いたことあるのよ〜」
私の隣座んなさい。と言ったしのぶちゃん
なんだ。知ってんじゃん